DAW上の音を録るのにけっこう苦労した話(Windowsユーザー向け)

DTMで制作をしていると、ミックスの解説動画なんかを作りたくなること、ありませんか?

僕は、今回はうまくいったなー、っていうミキシングを動画にして残しておきたいなあと、ふと思い立ったんですね。まあそこは、毎回うまくミックスしろよという感じなのですが、まだまだ腕が…(苦笑)。

そこで、録画ソフトの入力をWindowsのステレオミキサーにしたところ、ぬぬ?DAWの音が入らない。

どういうことかと調べてみたら、その原因がASIOにあることがわかりました。

レコーディングの際、モニター音の遅延が非常に少ないことで知られるASIOは、DAWで音楽制作をするときには定番のオーディオドライバです。

この遅延の少なさがどこからきているかというと、それは、

Windowsのステレオミキサーを通らない

というところにあります。

ちょっとでも近道をするために、ステレオミキサーをスルーしているわけですね。

Windowsの音量ミキサーを開いても、DAW上の音はコントロールできなかったり、PCの内蔵スピーカー、もしくはヘッドフォン端子から音が聞こえなかったりするのはこのためです。

まあ日常生活でも、遅刻しそうなときに、朝ごはんを抜いたり、寝ぐせをつけたまんま家を出たりと、少しでも早く目的地に到着するためには、それなりの犠牲が必要なわけですよね。

ここでは、ステミキが犠牲になっています。

では、DAWの音を録音することが無理かというと?

そんなことはないですよね。

現に、YouTubeには多くのミックス実況動画や、DAWのチュートリアル動画があるわけですから。

それなら自分にもできるのでは、と思い、いろいろ試してみました。

VoiceMeeter Bananaは僕の頭のスペックが低すぎていまいち使いこなせず。

↓VoiceMeeter Bananaの使い方
https://note.com/kawasemihal/n/nd1db6d822aac(外部サイトにとびます)

OBS StudioのASIO Pluginも、どうもうまくいかない。

↓ASIO Pluginの使い方
https://kaoru-sound.com/obs-asio(外部サイトにとびます)

こんな感じで散々の結果だったのですが、考えてみれば自分の持っているオーディオインターフェース(Steinberg UR22mkII)についているループバック機能を使えばいけるのでは?ということに、購入から2か月近く経ってから気づきました。

今はそれでなんとか使えているのですが、そこに至るまでにもいろいろ壁にぶつかりました。

一番は、自分の声が無限ループしてしまうこと。

「え、何それ?面白そう。」
「新種のエフェクト?」

いやいやそんないいもんじゃありません(笑)。

ものすごい壮絶な音がします。ノイズですねあれは。

耳やらスピーカーやらヘッドフォンやらに確実にダメージを与えるやつです。

これが発生してしまう原因は、DAWや録音・録画ソフトのモニターがONになってしまっていること。

こうすると、モニターした音がさらにPCに返ってくるので、合わせ鏡のような状態になってしまい、結果として、無限ループします。まあある意味、ループバックしてますけどね(笑)。

なので、オーディオインターフェースのループバック機能を使う際は、DAWはもちろん、録音・録画ソフトのインプットモニターを出ないようにしておきましょう。

そして、原因はどこにあるか分からないので、とりあえずOUTPUTとPHONESは最小から。少しずつ上げて確認していくのをおすすめします。

いちおうこの手の問題などをクリアしてDAW上の音を収録する方法をこちらの記事でまとめてみました。僕は、Cakewalk by BandLab、Steinberg UR22mkIIの環境でやっていますが、ほかのものでもヒントになることがあるのではないかと思います。この記事の内容と被っているところもありますが、もしよろしければ参考にしてみてください。

とはいえ、まだ問題はいろいろあります。

・ゲートやコンプなどのエフェクトをかけながらマイク音声を録音できる方法を思いつかないため、どうも聞きにくい音声になってしまう。

・DAWと自分の声のバランスをとるのが難しい。

などです。

前者に関していえば、あとからしゃべっているところにだけコンプを地道にかけていく、みたいな方法もないわけではないですが、さすがにしんどいですよね(笑)。だからといって全体にかけてしまえば、当然DAW上の音声の音圧感などが変わってしまいますし。

後者に関しては、とりあえず、試し録りをして、バランス確認をしています。これもまた地道ですが、まだ可能な範囲内です。基本的に、DAW上の音がでかくなりやすいので、そういう場合はとりあえずMasterトラックのフェーダーを下げることで対応しています。

たぶんもっといい方法があるんだろうなー、と思いつつ、まあミックス実況とかをYouTubeに投稿するほどの価値のあるスキルを持ち合わせているとは思わないので、とりあえず記録用だしいいかー、みたいな感じになっちゃってるんですけどね。

逆に言うと、ミックス実況をできるくらいのスキルを持っている方は、DAW上の音をどうやって収録するか、なんてことはおちゃのこさいさいだと思うので、あまり初心者向けの記事というのも見つからないわけです…うーん困ったなあ。

いろいろいじってみて、良い方法が見つかれば、また皆さんに共有させていただきたいと思います。

苦労話になってしまいましたが、最後までお読みいただき、ありがとうございました!